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About Oguni-sugi

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「小国杉」

 九州のブランド杉の1つとして、木材市場では高い評価を受けている。強度に優れ艶と粘りのある材質が特徴。色が淡いピンク肌で、艶がありフローリング(床板・床材)やウォールボード(壁板・壁材)などの内装用羽目板のニーズは高い。また、調湿機能に優れている事が実験で証明されている。人肌に近い温度が体感でき、人の手や陽差しにふれアメ色の風合いが時間と共に増していく。全国的に有名な黒川温泉や杖立温泉で観光業が盛んな小国郷の自慢する特産材である。

筑後川の源流に位置する小国郷。筑後川の支流と杖立川の中流域に位置し、小国町と南小国町を合わせて小国郷と称されている。すぐ下流30kmに九州ではスギ林業地で有名な日田市がある。熊本県の最北東端に位置し、豊かな緑と清らかな水、雄大な阿蘇や大分県との境には湧蓋山等(小国富士として住民に親しまれている。)の山々に囲まれている。

気候条件は、300m~800mの間に耕地、山林、原野が開け山間高冷地帯で夏は比較的涼しく、冬は厳冬で-5度以下になることがあり積雪もある。平均気温は13度で年間降雨量は2,500と多く地質と合わせて小国杉の育成に適した条件となっている。ここには、250年余りの古い人工林の歴史があり、県内の新興林業地に比べると成熟度が高い。

品種はアヤ系の「ヤクノシマ」と、この地方独自の品種「ヤブクグリ」。『ヤブクグリ』が最も多く、ついで『アヤスギ』が多い。ヤブクグリはさし木が容易で成長も早く、材質も優れているが、幼令期の間は根曲がりの傾向がある。材はやや桃白色で粘りがあり、柱材、板材、建具材等に賞用されています。アヤスギは、比較的やせ地のやや乾くところにもよく成長し、成長は中位であるが、心材は淡紅色で材質は優れている。小国林業の最大の特徴は、適地適品種を考慮し造林者自ら養成したさし木苗によりヘクタール当たり2,000本~3,000本のやや疎植造林を行っていることと言われている。

小国郷を象徴する資源であるスギを用いて、町を特徴づける建築物群も作られている。その第1番目が立体トラス構法である。小国町の道の駅である、ゆうステーション(交通センター)、林業センター、小国ドーム(体育館)など一連のこの構法による建物が有名である。その過程で、小国産スギ材の強度数値について、公式な数値としての実証も確かになった。その後、ボックス梁構法による研修宿泊施設「木塊館」、通称ピラミッドの農協物産館など次々に作られている。