辞書 か行

か行
鴨居(かもい) 
障子、ふすまを入れる部分の溝のある上側の部材のこと。 
官材(かんざい)
国有林で取れた天然木の事 ※官材の官とは国有林を言う木曽檜の樹齢100年~200年以上の木から取り国産品最も高級材とされいる。
※代表的には神社/仏閣/神棚/高級和室などに使われている 。
含水率 (がんすいりつ)
※乾燥度 含水率(%)=(水の重さ/細胞壁の重さ)×100だそうです。勿論含水率の大きい材は施工後、収縮/狂いも大きくなる。
又構造材の場合含水率が少な過ぎの材も刃切れが悪く手加工が困難になる。
※構造材:25%~20%以下程度
※造作材/乾燥材:15%以下程度

木材の乾燥問題がクローズアップされているが、乾燥の度あいはD20といったように含水率で示される。DはDRY(ドライ・乾燥)の略であり、20は木材の重さの中に占める水分の重さの割合である。製材品に例をとれば、仮に絶乾状態の製材品なら10kgの重さに過ぎないものが、余分に2kgの水分を含んでいたとする。この場合、水分の重さ2kgを絶乾製材品の重さ10kgで割ると含水率20ということになる。
丸太に例をとれば、これもたとえで、絶乾状態の丸太なら20kgのものが、この20kgと同等の水分を含んでいて40kgあったとする。すると含水率20ということになる。すると含水率は、水分の重さ20kg÷絶乾丸太の重さ20㎏で100%である。つまりこの含水率100%の丸太の場合は、絶乾丸太の倍の重さになる。
製材品を乾燥する丸太の”葉枯らし”も必要になる。 

加重平均価格(かじゅうへいきんかかく)
製品市売市場の中で、加重平均価格という用語が出てくる。その加重平均価格とはなにか。
東京木材市売問屋協組連では月ごとに傘下市場で取扱っている86品目について価格の検討(平成5年現在)を行っているが、その中でとくに流通頻度の高い18品目を選んで平均値を出しているが、それを加重平均価格という。18品目についての内訳は、杉羽柄材がヌキ・平割・板の3品目。杉角は柱・桁・長柱の3品目。桧角は柱・土台・長柱の3品目。松材は平角・タイコ・エゾタルキの3品目。米材は母屋角・柱・平割・平角の4品目。北洋材はエゾ平割・赤松平割の2品目であり、その品目ごとに平均値を出し、それに各市場での入荷構成比率をかけてその品目の値を決め、それを合計したものが加重平均価格となる。
カスケード材・コースト材
カスケード(Cascade log)は、ワシントン州、オレゴン州中央を南北に連なるカスケード山脈から産出される材で、成熟林からのものが多いだけに目が詰んでいる。
一方、コースト(Coast log)は、米太平洋沿岸部のコースト山脈から出る材で成育が良く、カスケード材に対比すると目荒材である。
カスケード材のほうが、日本側が好むだけにコースト材より産地価格が一般に高い。なお、材質的に中間的なものをセミカスケードとも呼んでいる。 
カスタム・カット
もともとは、custom(注文)に応じて製材された注文挽きのことで、日本の商社や木材問屋が米加産地の製材工場に丸太を買い与え、品等・寸法を指示して賃挽きさせた製材品のことを指して言う。
なお、日本の商社・問屋だけでなく、たとえば平成元年当時マックミランなどの産地シッパーが独自に、前述のカスタムに準じた日本向けの品等・寸法で挽いた製材品をも指して広くカスタム・カットと呼んでいた。
型式適合認定(かたしきてきごうにんてい)
平成10年6月に公布された改正建築基準法の中で、建築基準の性能規定化がうたわれている。これは、その型式が一定の技術基準に適合することの認定を受けていれば、多様な材料、設備構造方法を採用できる規制方式の導入を意味している。
性能規定には3つの柱があって、それは以下の通り。
①性能項目、性能基準の明示とその検証のための試験方法の提示
②性能規定に対応した、申請者の負担軽減、確認審査の効率化を図る
③従来の仕様規定は性能基準を満たす例示仕様として政令・告示で位置づける
この②の前提として、政令で定める一連の規定に適合するという建設大臣による認定(これを「型式適合認定」という)が必要である。更には、規格化された型式の建築材料、設備、住宅等の製造者の認証(これを「型式部材等製造者認証」という)を行い得る。 この認定を受けた基準については、建築確認・審査が省略できるとしている。
金具工法(かなぐこうほう)
木材軸組住宅構造材の継手・仕口を工場機械プレカットほどには刻む必要がないとされている金具工法が浸透している。メタル(金属)工法とも呼ばれる。たとえは接合に厚さ3.2㎜の銅板と径12㎜のボルトなどを組み合わせて使用する。
金具工法のメリットは、柱と梁、柱と土台といった接合部を文字通り金具でつないでいくわけだから、
①工場が必要とする装置はさほどではない
②工期が一段と短縮される
③建築施工が簡単だから住宅1棟分の資材と金具を揃えさえすれば、製材工場、製品流通業者でも住宅まで手がけられる
というのも利点だとされている。
金具工法の場合、生材で木が痩せて金物が緩んだら効果がないわけで乾燥が必要条件になる。したがって、この金具工法に対して関心を強めていくのはLVL(単板積層材)や集成材取扱い関係者であろう。
カナダ3社

カナダは余剰材を除いて丸太輸出を禁止しており、アメリカ以上に製品輸出に力を入れている。
その製品対日輸出の大手といえばマックミラン、シーボード、イースト・アジアチック(EACOM=イーコム)の3社。(平成2年現在。)
もっともイーコムは多くなく、実質的にはマックミラン、シーボードの2社だが、日本のマーケットをにらんで乾燥材(KD材)などの付加価値材製品輸出に力を入れてきた。(なお、この用語は企業がなくなったことから死語とされている。)

環境ホルモン(かんきょうほるもん)
従来、環境汚染物質が人間に与える影響を考える場合、濃度や総量は成人の人体への影響を基本とし、子供は体重等の比較から大人の何文の一という考え方が採られてきたが、近年、環境汚染物質の中には毒物として直接生物に被害を考える以外に、内分泌を攪乱する物質として、妊婦や胎児、児童に深刻な影響を与えるものがあることが判明した。
内分泌物質であるホルモンは、本来、生物の体内で作られ、微量でも様々な作用をするが、外因性内分泌攪乱物質、一般に「環境ホルモン」といわれる物質は、ホルモンと同様の作用をし、毒物としての許容量の数千分の一という微量であっても、そのホルモンを必要とする成長時期には大きな影響を与える。
ダイオキシン、PCBの他、プラスチックの可塑財など身近な物からも検出され、その殆どが女性ホルモンとして作用し、精子数の減少や雄の雌性化などの影響が知られている。 
乾燥機(かんそうき)
乾燥の必要性が高まっている。とくに大手ハウスメーカーとの取引では乾燥が厳しく問われるようになった。
乾燥方法は、
①蒸気式
②除湿式
③高周波加熱減圧式
に大別される。蒸気式の主なエネルギー源は木屑・灯油など、除湿式は電気、高周波過熱減圧式も電気である。
①蒸気式は経済性ですぐれており、様々な材を対象とし適用範囲が広い。
②除湿式は使いやすさと材がきれいに仕上がるのが特徴で、主にヒノキや役物・造作用材の乾燥に使われる。
③高周波加熱減圧式は乾燥速度が非常に早く、蒸気式や除湿式では時間のかかる厚材の乾燥に向いているが、設備費やランニングコスト(維持費)が高くつくので高級材の乾燥に用いられる。
なお高周波は、普通の基準よりも振動数の大きい波動または振動のことである。 
木表 (きおもて)
木材の皮部分の方側を言う。(一般には木表を見栄掛け部分として使う。)
※木材(特に板などは)は木表に反る習性がある。(表面を乾燥させるとにスルメを焼くように乾燥側に反る。)
木裏 (きうら)
心材に使い側を言う。(化粧材として使う場合一般にこの部分裏側にして使う。)
利物 無粋物(ききもの ぶいきもの)
利物(ききもの)、無粋物(ぶいきもの)とは、一般的には関東市場における市場用語であって、利物は売れ足の早い製品を指し、無粋物はその逆で売れ足の悪い製品だ。
製品市売市場が関東で発足したのは昭和25年。その後、市売市場は東京・木場問屋(木材に集中している相対取引きの問屋)にかわる新興勢力として、換金性の良さなどを魅力に燎原の火に似て広まった。そして、特に、
①スギ、ヒノキの柱
②ヒノキの土台
③スギのヌキ、タルキ
といったものが、いわゆる利物商品、売れ筋商品、指標商品だった。
ところがその後は住宅工法が変わるにつれて、仕様部材も乾燥材や集成材といった性能資材へ移行する。またプレカット材が浸透するなどで、このところ市場における利物商品は、ほとんど無いに等しくなりつつある。したがって利物、無粋物の持つ用語の意味も薄れてきている。
性能資材時代の到来で、市場用語そのものも変遷をたどっている。
北三港(きたさんこう)
ロシア材用語で、ロシアアムール地区のマゴ、ラザレフ、デ・カストリーの3港を指していう。冬場は凍結するし、FOB船(日本船)もCIF船(ロシア船)も就航がストップするので積出しがなくなる。したがって北三港からの出材が本格化するのは夏場である。もともとはこの北からの材は目がつんでいる良材とされていたが、いまはそうもいえない。
北三港に対比した南のほうの港は沿海州のワニノ、ナホトカ、オリガなどで、冬場でもCIF船が動く。
キャド(CAD)
住宅業界にCAD化の波が押し寄せている。CADとはComputer Aided Design の略。コンピューター支援設計とも呼ばれており、設計作業をコンピューターを利用して行うこと。
膨大な設計作業を短時間で処理するから、設計工期の短縮、省力化、コストダウン、接客力の強化につながるし、図面の品質も向上する。
CADの導入は、大手住宅企業のみならず、中小工務店に至るまで一般化しつつある。
キャム(CAM)
CAMシステムの利用がプレハブ住宅企業においても実用化されるようになっている。
CAMとはComputer Aided Manufacturing の略で、たとえば一軒の家を建築する際、どんな部材加工をすべきかの作業工程をコンピューターがつくり、そしてその加工をコンピューターによる工作機械が行うもの。
最近では、在来軸工法のプレカット工場においても、CAMが重要な位置を占めている。 
クォーター制(北洋材)
北洋材の対ソ契約においては、年間契約量を4半期ごとに一定比率に割り振り、価格も4半期ごとに決定するというクォーター制をとってきた。
かつては数量、価格の契約は、年間取引量と、その1年間の取引価格をソ連側と輸入商社で毎年折衝して決定していた。しかし1979年以降、市場価格をより反映させるため4半期ごとに取り決めることにしたもの。また数量の4半期ごとの比率については、平成3年からは冬期とも均等積出しすることで双方合意している。なお数量について、年間契約量の50%を年度開始前に取り決め、残りの数量を各4半期ごとの価格交渉時に取り決めるという案が日本側から提案された経過がある。
クリアー(Clear)材
米材製品の、日本流にいえばいわゆる役物。上からA、B、C、Dなどとランクづけされている。Aは化粧用単板に向けられる無節の特級材で、このAの輸入はきわめて少なく、一般的にはB、Cクラスのものであり、日本の上小節のように節はあっても小さい。 現地の優良丸太の先細りとともに、こうしたクリアー材の入手は漸減傾向をたどろう。クリアー材と対比してスタンダード(並材)がある。
化粧丸太 (けしょうまるた)
桁(けた)
柱の上に、棟木と平行方向に横に渡して、建物の上からの荷重を支える部材のこと。
原単位(げんたんい)
木材業界でいう原単位とは、住宅一坪(3.3㎡)当りの木材使用材積を指していう。この原単位は非木質建材の進出でこれまで年々減少傾向をたどり平成18年度では坪当り約0.8㎥だといわれている。40坪の家なら32㎥である。かくして、住宅1棟建築した際の木代金は、「よくて13%」にも落ち込んだとされている。かりに1棟3000万円の住宅の場合、その中に占める木代金は390万円ほどでしかなく、輸入物のシステムキッチン一台分より安い。かつて木代金は3割を占め、1棟の建築費1500万円だったにせよ木代金は450万円であった。全体の建築費は増えたのにもかかわらず木代金は逆に減少した。これが付帯工事をも請け負う“材工パック”進出への背景になっている。
原木・製品市売市場(げんぼく・せいひんいちうりいちば)
市売市場は通常、丸太(主に国産材)と製材品の2つの市場に分かれる。市(いち)売りとは一定の市日に荷主からの委託材をセリないし入札をもって売るのを原則としており、単式と複式とがある。単式は市場経営と問屋を兼ねたものであり、複式は市場の中に複数の問屋が参加している市場という。国産材原木市売市場は、買い手の製材工場にすれば、その都度必要な材を手当てする当用買いの可能な場であり、その存在は強いが、最近は量産製材工場の出現によって、伝票は市場を経由するものの、材そのものは素材生産業者などから製材工場へ直送する、いわゆる商流と物流の分離を進める動きが出てきている。製品市売市場も一定の市日に限らず、いつでも材を売る木材センター化現象を強めている。なお、とくに最近はプレカット材の浸透から製品市売市場自らも市場内にプレカット工場を設け、買方である小売店、それに連なる大工・工務店に対する加工材支援を行うところがふえつつある。
小口 (こぐち)
木材のを切った切り小口、年輪のが見える面。
広葉樹 (こうようじゅ)
葉の面積が広い木樹。針葉樹ほど比重の差はなく、材質は硬い、タモ/ミズナラ/カシなどが一般に代表的。
国産材 (こくさんざい)
日本国内で育成された材。
構法 工法(こうほう)
木質構造の分類について、公的な文書を見ると在来構法、枠組壁工法、プレハブ構法などとなっている。つまり「在来」、「プラハブ」については構法であり、「枠組」については工法であって戸惑いを感じるが、「構法」はどのような部品で建物を構成するかなどの方法。「工法」は建物の施工の方法を指している。だが実際には分類についての「構法」「工法」かの呼び方は明確でない。 在来工法は、在来軸組工法ともいわれ柱、土台、梁などによって強度が保たれる。枠組壁工法は「木材で組まれた枠組に構造用合板などを打ち付けた床や壁により建築物を建てる工法」2インチ×4インチの製材が主体であるから、この工法による住宅はツーバイフォー住宅だ。木質プレハブ構法には軸組式のものもあるがパネル式によるものが多く木質パネル構法とも言われている。枠組壁工法やプレハブ構法は面による強度を主体とした壁式構造である。